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蔦谷好位置氏が選んだ2016年の名曲ベスト10(3位~1位)|関ジャム
2020/02/28
1月15日の「関ジャム」から、先週に引き続き、売れっ子プロデューサー蔦谷好位置氏が独自の目線で選んだ2016年の名曲ベスト10のご紹介。
数々のヒット曲が生まれた2016年。
聞き逃している名曲がありはしないだろうか。
そんな2016年の名曲ベスト10を、売れっ子プロデューサーの蔦谷好が独自の目線で選んだ。
同氏は、ゆずやSuperflyのサウンドプロデュースなどジャンルを問わず、今まで楽曲に携わったアーティストは80組以上という売れっ子音楽プロデューサー。
それでは、蔦谷氏の選考理由とともに選んだ2016年の名曲ベスト10はこちら。
3位 Mrs.GREEN APPLE 「鯨の歌」
大注目のニューカマー。
Vo.&Gt.の大森元貴さんが全楽曲の作詞・作曲を担当。
「曲を聞いたときはすごかった。
バンド自体は知っていたが、全然僕は情報を知らなかった。
ただラジオで聴いたときに一聴き惚れ。
一目惚れならぬ、一聴き惚れしたくらい、良い曲。」
2位 KOHH 「Die YOUNG」
思いのままをストレートに歌にするKOHHは、日本よりも海外での評価が高いという。
「KOHHはアンダーグラウンドな側面はあるけど、人気もカリスマ性もあって時代を象徴する人。
音楽の技術があるとか知識があるとかそういうことじゃなくて、
とにかくKOHHのエネルギーがスゴイ。」
宇多田ヒカルさんとの「忘却」という曲でもコラボしていて、アーティストからも熱視線を浴びていた。
1位 RADWIMPS 「なんでもないや」
蔦谷氏が、「マジでお前天才だな」と本人に言ってしまったという名曲。
この曲には色んな要素が詰まっているという。
・曲の頭、8小節間アカペラでオケがない。
8小節という長い間のアカペラは、曲としては難しくあまりできないそうだがそこには秘密があった。
・”ヨナ抜き音階”
“ヨナ抜き音階”という基調の音から4つ目・7つ目の音を使わない音階で、日本らしい哀愁のある旋律となるという。
・”一瞬違う音”
また、”もうやなんだ”の部分で、一瞬だけ違う音である7つ目の音を入れることで、引っ掛かりをつくっているという。
最高潮であえて、この引っ掛かりのある違和感があるコードを使うことで「何が起こったんだ!?」と驚いてしまう。
通常のアレンジであれば”C#m7 F#”だが、野田洋次郎さんのアレンジでは”E Cm7♭5″というコード進行をしているという。
これは、曲の音階のコード(和音)の外にある和音で、不協和音になったり不安定になる場合もあるが、それをあえて使っているというのだ。
この発想がスゴいと絶賛した。
プロ目線の選曲で、人に話したくなってしまう、そんな話題だった。
売れっ子プロデューサーのtofubeats氏が選んだ2016年の名曲ベスト10(10位~4位)はこちら。
【10位~4位】
【3位~1位】