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tofubeats氏が選んだ2016年の名曲ベスト10(3位~1位)|関ジャム
2020/02/28
1月15日の「関ジャム」から、先週に引き続き、売れっ子プロデューサーtofubeats氏が独自の目線で選んだ2016年の名曲ベスト10のご紹介。
数々のヒット曲が生まれた2016年。
聞き逃している名曲がありはしないだろうか。
そんな2016年の名曲ベスト10を、売れっ子プロデューサーの蔦谷好が独自の目線で選んだ。
同氏は、2012年に配信した楽曲が、インディーズながら音楽配信サイト総合1位を獲得。
さらには、ももくろ、YUKIなど多数のremixを手掛けるプロデューサー。
それでは、tofubeats氏の選考理由とともに選んだ2016年の名曲ベスト10はこちら。
3位 宇多田ヒカル 「道」
4位に引き続き、宇多田ヒカルさんの8年半ぶりにリリースしたアルバムに収められた楽曲。
「一見上品な曲ですが、ソカやカリプソ(カーニバル音楽)っぽいビートなのがとても新鮮。
今っぽい感じに合わせてきているのが良いなと思いました。」
ソカやカリプソなど、地中海の方で流行しているカーニバル音楽のリズムを融合させた楽曲。
J-POPにはあまり使わないリズムで、そんな新しいことを取り入れているところがポイントのようだ。
また、2番の歌い出し”調子に乗ってた時期もあると思います”という部分にもスゴさが。
自身で乗りすぎたかなというようなことをお茶目に歌詞に表現。
さらに、CMなどで使われる1番の歌詞だけでなく、じっくり聞くと2番の歌詞にもそんな楽しめる事を持ってきているところもスゴい楽曲となっていた。
2位 Bruno Mars 「24K Magic」
2011年のグラミー賞では6部門でノミネートされ、最優秀男性ポップ・ヴォーカル賞を獲得する大人気のアーティスト。
この曲は、2016年11月18日にリリースされ、MusicVideo公開から約3ヵ月で動画再生約3億3千万回超えの大ヒットを記録したという。
「底抜けに80’sブギーやディスコを再現したサウンドでよかった。
後半ディスコビートから最近のHIP HOPっぽいビートに一瞬入れ替わる部分は、
まさに新しいスタイルと古いスタイルが混じりあっている感じがいい。」
TRAP(トラップ)と言う、欧米で流行しているHIP HOPのジャンルになっているそう。
トラップの特徴は、重低音のビートと独特なドラムのリズムで、この曲では、スネアドラムの音が半分になるリズムの部分が印象的だという。
1位 ピコ太郎 「PPAP」
1位のポイントは「ポーンッ」となるカウベルの音。
「プロデューサー的な目線で言うと、
カウベルの音がRoland TR-808というテクノやHIP HOPでよく使われているドラムマシーンの音。
この音色とカウベルの音量を聴いてDJ諸氏はピコ太郎が只者ではないと感じたはずです…」
ピコ太郎さん本人に話を聞くと、まさにカウベルの音にこだわっていると語った。
さらに、カウベルの音だけだと弱かったので、カウベルの裏に、同じくRolandのTR-909のスネアを重ねているというこだわりよう。
面白い見た目のリズムネタとしてではなく、奥行きがあるからこそ売れた名曲だった。
プロ目線の選曲で、人に話したくなってしまう、そんな話題だった。
売れっ子プロデューサーの蔦谷好位置氏が選んだ2016年の名曲ベスト10はこちら。
【10位~4位】
【3位~1位】